福祉施設や医療機関などで活躍できる精神保健福祉士の資格と就職先について、資格の取得方法や平均的な年収、就職先を紹介します。
精神保健福祉士は、精神保健の向上及び精神障害者の福祉の増進に寄与することを目的として平成9年に誕生した比較的新しい国家資格で、精神保健福祉分野で活動する専門職に必要です。
精神的な障害や病を抱える人の社会復帰をサポートし、日常生活をスムーズに送れるように相談に応じて助言や指導をしたり、日常生活への適応のための訓練などを援助したりするのが、精神保健福祉士の主な業務です。
参照元:公益財団法人社会福祉振興・試験センター(https://www.sssc.or.jp/seishin/shikaku/index.html)
精神保健福祉士の資格を取得するには、大きく分けて3つのルートを通って受験資格を得る必要があります。
このほかに、大学等に進学しなくても相談援助実務を4年以上経験し、1年以上の一般養成施設を経ることで受験資格を取得することも可能です。受験資格を得たら、年1回2月初旬に行われる精神保健福祉士国家試験を受験し、筆記試験に合格すれば資格を取得できます。
精神保健福祉士として働く人は正規職員の割合が多く、社会福祉振興試験センターが行った「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の就労状況調査」によると、福祉・介護・医療の分野で仕事をしている人の令和元年の平均年収は404万円となっています(※1)。
また、福祉・介護・医療の資格者を養成する高校・専門学校・大学等で仕事をしている人の令和元年の平均年収は552万円(※1)となっており、より専門的な知識を身に付けて指導する側になると年収アップも望めることがわかります。
高校・専門学校・大学等で仕事をしている方も、福祉・介護・医療の分野で働いていた経験を持つ人が多いため、まずは現場で経験を積みステップアップしていくことになるでしょう。
※1参照元:【PDF】公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の「就労状況調査」(速報版)について」(21,24ページ)(https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000820586.pdf)
精神保健福祉士の主な就職先は、高齢者福祉施設や障害者福祉施設、医療施設などで、特に精神科病院が多くなっています。
福祉施設や医療機関では、相談員や支援員、ソーシャルワーカーなどの職に就くことが多くなりますが、経験を積んで主任や部門長、施設長などを務める人も少なくありません。
※2参照元:【PDF】公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の「就労状況調査」(速報版)について」(20ページ)(https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000820586.pdf)
精神疾患や精神障害など、心の悩みを抱える人をサポートする精神保健福祉士。受験資格を得るためには、大学等で知識を学ぶほかに専門の養成施設に通ったり実務経験を積んだりする必要があります。その上で試験に合格しなければならないので、資格取得までの道のりは平坦ではありません。
だからこそ、就職先の幅が広く、スキルアップや昇格などを望めるほか、今後もその需要は高まっていくことが予想されます。精神保健福祉士の資格取得は将来的に大いに役立つことが期待できるでしょう。資格取得を目指す人は、専門分野への進学を検討してみてはいかがでしょうか。
併願受験で狙うべき!
心理学が学べる
関西の大学【3校】
ここでは、心理学が学べる関西の私立大学のうち、偏差値が45以上で公募推薦を2教科だけで受験でき、大学院で「公認心理師」資格*が取得できる3校を紹介。各大学の先輩が入学を決めた理由も参考にしてみてください。
※各校2025年度入試の情報を紹介しています。最新情報は公式HPをご確認ください(2024年6月調査時点)。
*「公認心理師」資格は大学院へ進学し、必要な科目を修了することが条件となります。詳しくは各大学の情報を確認してください。
近畿大学
総合社会学部
「公募推薦」※2025年度入試 参考
2教科受験
+調査書
外国語+国語or数学
(各教科100点+調査書)
「一般選抜」※2025年度入試 参考
3教科受験
ほか
外国語、国語+選択教科から選択(各100点)
CHECK
先輩が「近畿大学」に
入学を決めた理由
参照元:第11回(2023年度)テレメール全国一斉進学調査の回答より集計(https://telemail.jp/shingaku/p/shingakusurvey/result.php?code=0535&gc=10001978&ga=gaku)
近畿大学 総合社会学部の
<4年間>にかかる費用
合計:4,816,000円
(初年度1,361,500円、2年次1,131,500円、
3年次1,151,500円、4年次1,171,500円
※初年度の金額は入学時納入金を含む)
参照元:近畿大学公式HP
(https://kindai.jp/exam/expenses/list/)
近畿大学 総合社会学部
心理系専攻の【偏差値】
52.5~57.5
参照元:スタディサプリ進路
(https://shingakunet.com/gakko/SC000218/nanido/)
近畿大学 総合社会学部
入試情報
公募推薦(2024年度実施参考)
⼀般選抜(2024年度実施参考)
※そのほかのテスト方式は
公式サイトをご確認ください。
参照元:近畿大学公式HP
(https://kindai.jp/exam/system/)
大阪経済大学
人間科学部
「公募推薦」※2025年度入試 参考
2教科受験
+調査書
英語、国語、数学から
選択(各教科100点+調査書)
「一般選抜」※2025年度入試 参考
2教科受験
ほか
英語、国語、数学、
日本史/世界史から選択(各100点)
※必須科目はありません
CHECK
先輩が「大阪経済大学」に
入学を決めた理由
参照元:第11回(2023年度) テレメール全国一斉進学調査の回答より集計(https://telemail.jp/shingaku/p/shingakusurvey/result.php?code=0509&gc=10001551&ga=tmsslist)
大阪経済大学 人間科学部の
<4年間>にかかる費用
合計:3,883,000 円
(入学金:270,000円、学費:3,560,000円、
諸経費:53,000円)
参照元:大阪経済大学公式HP
(https://www.osaka-ue.ac.jp/campus/expenses/)
大阪経済大学 人間科学部の
【偏差値】
45.0
参照元:スタディサプリ進路
(https://shingakunet.com/gakko/SC000384/nanido/)
大阪経済大学 人間科学部
入試情報
公募推薦(2024年度実施参考)
⼀般選抜(2024年度実施参考)
※そのほかのテスト方式は
公式サイトをご確認ください。
参照元:大阪経済大学公式HP
(https://www.osaka-ue.ac.jp/campus/expenses/)
追手門学院大学
心理学部
「公募推薦」※2025年度入試 参考
2教科受験
+調査書
英語+国語
(各教科100点+調査書)
「一般選抜」※2025年度入試 参考
3教科受験
ほか
英語、国語+選択科目から
選択(各100点)
CHECK
先輩が「追手門学院大学」に
入学を決めた理由
参照元:第11回(2023年度) テレメール全国一斉進学調査の回答より集計(https://telemail.jp/shingaku/p/shingakusurvey/result.php?code=0499&gc=10001860&ga=tmsslist)
追手門学院大学 心理学部の
<4年間>にかかる費用
合計:4,872,000円
(初年度納金:1,242,000円※入学金含む
2年次以降:1,210,000円※諸費含む)
参照元:追手門学院大学公式HP
(https://nyushi.otemon.ac.jp/guide/fee.html)
追手門学院大学 心理学部の
【偏差値】
45.0~50.0
参照元:スタディサプリ進路
(https://shingakunet.com/gakko/SC000152/nanido/)
追手門学院大学 心理学部
入試情報
公募推薦(2024年度実施参考)
⼀般選抜(2024年度実施参考)
※そのほかのテスト方式は
公式サイトをご確認ください。
参照元:追手門学院大学公式HP[PDF]
(https://nyushi.otemon.ac.jp/admission/pdf/guide2024_p05.pdf)
【選定条件】
近畿エリア(京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)にある私立大学のうち、偏差値40以上60未満(*1)で、大学院において「公認心理師」資格が取得できる20校を調査。そのうち、公募推薦を2教科だけで受験でき、公式サイトに該当学部の在校生口コミがあり、2024年度入試での公募推薦型募集人数が35名以上で(*2~3)、かつ偏差値45以上の3校をピックアップしています。(2024年1月調査時点)